こんにちは、みすたです。
これからの時代、どんな力が必要?。
子どもを育てる上で大事なことは何だろう。
大人でも悩む現在の時代に必要な資質について紹介します。
昔の価値観は通用しないので、ぜひ読んでください。
今回の記事は、現在の社会に求められている資質と、それを身につけるためにどのような教育が必要かについて紹介します。
実際の学校現場に立つ先生だから伝えられることあるので、ぜひ最後まで読んでください。
現在の社会を知る
私たちの社会は、VUCA化が進んでいると言われています。
VUCAとは、4つの単語の頭文字を合わせたものです。
Volatility(不安定)
Uncertainty(不確実)
Complexity(複雑)
Ambiguity(曖昧)
まとめると、現在の社会は、これまでの成功論や経験は役に立たないと言われています。
つまり、親の私たちが育ってきた環境や学習法は全く参考にならないということです。
しかし、教育現場も含め、多くの人が過去の経験や方法論を正しいと思い込み、それにとらわれているのが現実です。
現代の社会が、いかに難しいかわかったところで、今度は、どのような力が必要なのか見ていきましょう!
必要な資質① 未来予測より未来構想
コロナウイルスが蔓延し、世界は文字通り一変しました。
誰が今の世界を予想していたでしょうか。
手塚治虫の漫画くらいですかね笑
冗談はさておき、現状を予測した情報媒体はありませんでした。
つまり、最先端の経験やデータに基づいた予測は参考になることもあるかもしれませんが、確実ではないのです。
ここから分かる、これからの時代に必要なのはどのような人物か。
それは、未来を描き、その実現のために行動をする人物。 過去の経験や方法論へのこだわりにとらわれず、柔軟に思考できる人物です。
未来は、もはや予測するものではありません。
作り上げていくものなのです。
必要な資質② 意味を与える人物になる
現代は物に満ち溢れている時代です。
かつての社会は、大衆の必要なものが明確に定められ、社会はそれらを供給するために、動いていました。
しかし、現代の私たちの社会は、物やサービスが溢れています。
必要なものは、すでに十分に生産され、生活水準も昔とは比較にならないほど向上しています。
生きていく上で必要なものは、すでに生産され尽くしているのです。
ある程度の賃金があれば、衣食住はもちろん、インターネットの普及により遠く離れた人とも交流でき、24時間常に娯楽を手にすることができる時代です。
ここから分かる、これからの時代に必要なのはどのような人物か。
それは、意味を人に与えることができる人物です。
これまでの社会では、どのようにのHowが示せればよかったのですが、これからはWhyであるなぜを示すことができるリーダーが必要とされています。
例えば、Googleは、誰もがアクセスできる社会を創ることを目指し、そこに情報格差による民主主義の崩壊を防ぐ意味を与えている会社なんです。
最近ではそのような理念をミッションと呼び、「自分たちは社会でどのような存在であり、誰に価値を提供する役割を担うのか」を内外に示しているところも増えています。
もはや、新しい技術を開発さえすれば良い時代は終わったのです。
必要なのは、世の中にどういうものを打ち出したいのか、価値を示し、共感を得ることです。
ここで問われる具体的な力は何か。
それは、相手に価値を理解させ、意見に納得させる力です。
相手に自分の伝えたい内容を正確に理解してもらうには、表現力が必要ですよね。
正しい文章表現を使い、筋道に立った話を展開する。
時には、図や表を使うことも必要でしょう。
相手に共感を得てもらうには、構成力も欠かせません。
みなさん、何か気づきませんか。
そうです、結局のところ、基本的な力が必要なのです。
基礎・基本の力があってこそ、相手に意味を伝えることができるのです。
必要な資質③ 直感・遊びを大事にする
ここまで、未来の構想と、意味を与える重要性を述べてきましたが、そのために必要な力があります。
それは問題を見つける力です。
上でも説明しましたが、現代はこれまでと違い、解決するべき問題が明確ではありません。
もちろん、問題がないわけではありません。
環境問題、世界の貧困問題などは、学校で与えられる世界で取り組まなければいけない問題です。
ですが、それらの問題解決を、ミッションとして全ての子どもが捉えるかどうかは別の話です。
自分で、自分が追求したい問題を見つけられるかどうか。
この要素はバカにできません!
自分が何をしたいのか、わからない子どもは本当に多いのです!
また、社会に出て、会社で働いたとしましょう。
その時にも、会社の問題解決に取り組む際、そこでも必要なのは、当たり前の解決策ではないはず。
企画にしても、これまでにない企画案が求められますよね。
つまり、社会で求められる力というのは、
既存のルールにとらわれずに、好奇心や直感を大事にして行動できる人物です。
データなどの科学だけに依存するのではなく、データサイエンスとアートやリベラルアーツを組み合わせることができる人物。
そのためには、これまでの正解や方法論から脱却し、新しいことに挑戦する気概が必要です。
大切なのは、自らの直感や好奇心であり、ルールよりも自分の倫理観に従うこと。
積極的にチャレンジし続け、偶然性を戦略的に取り入れることができる人物が重宝される時代なのです。
Googleでは、労働時間の15パーセントは、自由な時間を設けているそうです。
Amazonでも、希望があれば、次々とプロジェクトを進められるようになっているそうです。
まさに遊びと直感を大事にする環境が整えられているのです。
大人ってのは不思議なもので、子どもの意見ややろうとすることの先を予想して、ついつい軌道修正しようとしたり、余計なアドバイスをしてしまうんですよね。(耳が痛い。)
ですが、それが、子どものうちにある直感や遊び心を殺してしまうなんてことも。
まとめ
私たち親の世代は、自分たちの時に教わってきた価値観や方法が、現代では最良、もしくは通用しないことを知る。
現代の社会特性(不確実で予想できない変化の激しい時代)を踏まえ、自分の直感医したがって行動できる子どもを育てる。そして、自分で問題を見つけることができるよう、常に環境を整えてあげることではないでしょうか。
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