こんにちは。
今回は、フードロスを防いでいるデンマーク発の取り組みが素晴らしかったので紹介します。
企業の紹介
企業名は「Too Good To Go」訳:捨てるにはもったいない。
皆さんは、スーパーなどで、余り物の食材が割引で売られているのを目にしたことはありませんか。
実は、スーパーだけに限らず、レストランやカフェ、食品を扱うお店では、どうしてもフードロスが発生してしまいます。
それもそうですよね。
せっかくお客さんが来ても商品がないのは痛手です。
そして、現状は1日に来るお客さんの見込みは変動して、予測が難しいもの。
そこに目をつけたのが、デンマーク発のスタートアップ企業。
この企業は廃棄予定の食品を低価格で提供し、現在世界でサービスが拡大中です。
※もしかしたら、日本でも似たような取り組みはしているかもしれません。
日本で似たようなのは、Tabete というアプリ → https://tabete.me/
Too Good To Go は何がすごい!?
デンマーク発の企業(以下、TGTG)は消費者とスーパーマーケット、レストラン、カフェ、ベーカリーなどを仲介すること。
店舗でその日に廃棄される食品数点を詰めた「ハッピーバッグ」が、TGTGのアプリを通じて低価格で購入することができる仕組みです。
それだけでなく、食育教材の提供、残り物を使ったレシピコンテストなど、家庭ゴミ削減のヒントとなるイベントや広報活動にも力を入れています。
2021年10月現在は、デンマークやヨーロッパ、アメリカやカナダなどを含む世界17カ国で展開され、アプリのダウンロードは累計4680万回を超えています。
設立以来、約9840万袋のハッピーバッグが廃棄処分を免れ、その成果は24万トンの二酸化炭素の削減に貢献。
2024年末までの目標は、10億食の節約だそうです。
発祥の地、デンマークではのアプリダウンロード数は、230万、参加企業は約400とのこと。
これは、デンマーク人の約4割がアプリを利用している計算なのだから、ものすごい勢い。
設立以来、900万食を廃棄処分から救ったという計算。
デンマーク環境保護庁が21年7月に発表した調査によれば、同国の21年の食品廃棄物の総量は、約121万4000トン。
そのうち、小売業やレストランから出るフードロスは13万8000トンだそうです。
食品業界にとって、食品の廃棄は絶対に避けられない命題。
環境保護やSDGSの関心が高まる中、何をすれば良いかわからない人にとって、このアプリはその一歩だと言えるのではないでしょうか。
日本では、まだ導入がされていないので、難しいですが、導入が開始されたらぜひ試してみたいなと思います。
ちなみに、海外在住の方で実際に試している方が、ブログで公開しているので、それを見てみるのも面白いかです。
「Too Good To Go 」スマホアプリが世界を救う? → https://chantotabeteru.com/lifestyle/no-more-food-waste/
頼む時の注意点・デメリット
デメリットとしては、何が届くかわからないので、(あくまでも余り物)アレルギーや好き嫌いが多い人には向かないようです。
また、その日の食品廃棄物が出ないこともあるので、頼んでいても商品が出ないこともあるとのこと。
ですが、「今日は商品が売り切れました。残念ですが、当店から廃棄食品が出ないこと嬉しいことです。」というメッセージ付きのお知らせからは、そもそもの目的を思い出させてくれます。
まとめ
このアプリを使用していること自体、SDGsの12番目「つくる責任 つかう責任」に貢献できそうです。
このアプリが日本に来るのが待ち遠しいですね。