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思いやりのある子に育てる方法 想像力を育む読み聞かせの仕方   

読み聞かせは、子どもにとっていいことは世間に浸透していますよね。
読み聞かせをしているお母さん、お父さんも多いのではないでしょうか。

今日、紹介するのは、そんな読み聞かせにひと工夫するだけで、思いやりの心を育てられる声かけを紹介します。

方法は、「読み終わった後に、登場人物の心情について考えさせる」です。

今回の記事を読むと、

思いやりの基礎となる、相手の立場を理解する力を育てる声かけの仕方が分かります。

何も難しいことをするわけでは、ありません。

あの有名な物語を使った、具体的な声かけも紹介します。

どの本でも通用する方法だと思うので、ぜひ最後まで読んでください。

 

 

 

思いやり=優しさ?

この記事を読み進める前に、一言。

私が、ここで述べている「思いやりの力」は、聖人君子みたいに、誰であっても優しくなれと言うことではありません。

相手の気持ちを理解、または推し量り、その上で、相手の心情に寄り添う。

そんな思いやりの気持ちを育むことが大事だと思っています。

誰であっても優しい人になりなさい。

この声かけは、悪いとは言いませんが、正直、危ないことにもつながる気がするんですよね。

それを理解した上で読み進めてもらえればと思います。

 

 

 

読書時にした方がいい声かけ

子ども時代に、読み聞かせをした方がいいと言う話はよく聞きますよね。

小さい頃は、本を読んでそれで終わりで十分でしょう。

ですが、子どもが大きくなって話ができるようになったら、こうしましょう。

それは、本の中の人物の行動について質問するのです。

例えば、シンデレラの場合

「シンデレラ」は、グリム兄弟やフランス人詩人家シャルル・ペローが集めた童話を原作として制作されたシンデレラという女性が主人公の物語。 意地悪な継母や義理の姉たちから雑用をさせられる毎日だったのが、王子に見初められて結婚するというサクセスストーリー

この話を読んだ後に、してほしい質問は

「なぜ継母は、シンデレラに意地悪をしたと思う?」です。

この答えは、本に書かれていません。

ですが、意地悪をした事実だけはわかります。

実は、この質問は相手の行動背景や理念を考えることにつながるのです。

つまり、登場人物の行動について理由を考える質問をするのです。

このように考えさせることで、継母にも何かしらの理由があることを考えるきっかけに繋がります。

ここで大事なのは、ここで「継母に同情させる必要はない」ということです。

むしろ、同情するなら、何も悪いことをしていないのに、いじめられるシンデレラですよね。

ですが、継母の行動について考えることは、相手の事情を考えることに繋がります。

その上で、相手に同情するかどうか、考えさせるのです。

無理に、同情させるような質問に繋げる必要はありません。

 

今度は、桃太郎を使って、質問を考えてみましょう。

今回、注目するのは、きびだんごで鬼退治について行くお供です。

ここでこんな質問をしてみてください

「なぜ、犬はきびだんご一つで命をかける旅に同行したのか?」

です。

どうですが、だんだん面白くなってきませんか。

ちょっと考えますよね。

 

どうですか。

声かけの仕方、分かってきましたか。

どの話でもできますよね。

ちなみに、こういった声かけをしていくと、物語を楽しんで読むようになってきますよ。

 

 

 

Sympathy (相手に同情する力)とEmpahtyの(相手に共感する力)

思いやりの力を育む上で、知っておきたい考えがあります。

それは、シンパシーと、エンパシーの違いです。

シンパシー(sympathy)は、相手に同情すること

エンパシー(empathy)は、相手の立場や思いに共感すること

この二つは似て非なるものです。

 

Sympathy能力が高い人は、相手に親身になって、寄り添うことができます。

一方、Empathyの力が高い人は、相手の立場を理解することができると考えます。

 

これからは、Empathyの力をつけつつ、Sympathyの力をつけていくことが、とても大事なだと思います。

つまり、Empathyは、同情するかどうかを適切に見分けるための、測りになるわけです。
この力が身につけば、相手の心情を汲むことができます。

その上で、相手に寄り添った声かけができますし、時には、同情する余地がない、と自分の中に芯を持つことができるはずです。

 

 

目次
  1. まとめ

まとめ

今回の記事では、思いやりを育むための、読み聞かせの声かけの工夫を紹介しました。

物語の登場人物だけに限らず、様々な人物の行動について理由を尋ねましょう。

その上で、自分だったらどうするか、相手にどのような声かけをするかを一緒に考えていくことで、思いやりの土台となる相手の心情を理解する共感する力が育めます。

様々な本を読んであげましょう。

本は、違う時代や場面で生きる様々な人物に会うことができます。

物語に多く触れることで、子どもの世界が広がります。

 

今回の記事は、読書の後の声かけで、正しい思いやりの力が伸びる。今日から実践可能なスキル「人物の行動についてなぜで聞いてみよう」を紹介しました。

  • この記事を書いた人

みすた

1児の父で、猫3匹と共同生活中 | 教育関連の仕事をしていて、同僚の半分は外国人 | 担任、教育相談、管理職経験あり | 日々変化する教育事情と生活を楽にする情報発信が目的 | 投資も数年前から開始 | 注目企業は、SDGs関連とNFT

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