言いたいことがまとまらない。
会議で意見が出すぎて方向性が定まならない
そんな悩みを持つ人は、今回の記事がやくにたつかもしれないぞ。
今回は、博報堂のスピーチライターである「ひきたよしあき」さんの著書を参考に紹介します。
より詳しく知りたい人は、ぜひ著書の購入をお勧めします。
ひきたよしあきさんって?
1960年、兵庫県生まれ。84年に早稲田大学法学部を卒業後、(株)博報堂に入社。
入社後は、CMプランナー、クリエイティブプロデユーサーとして、数々のCMを手がける実績を。
政治・行政・企業トップのスピーチライターとして活躍。
数多くの大学、小中学校、企業、行政機関などで、「言葉の力」を強くする活動を展開中。
著書も多数のひきたさんが語る「話のうまい人」が持つものについて見ていきましょう。
話がうまい人は「型」を持っている
ひきたさんによれば、できる営業者は、謝り方の「型」を持っていると言います。
見てみましょう。
①最初に、「誠に申し訳ありませんでした。」と謝罪。
②次に、「昨夜は気になって眠れませんでした。」と感情的な言葉で相手の同情を誘う。
③責任の所在を明らかに。「今回のミスは〜〜の責任です。」
④再発防止の方法を説明。
⑤「今回のことをきっかけに、、全社一丸となってサービスの向上に努めます。」と将来も良い企業であることをアピール
⑥最後にもう一度謝罪。
この一連の流れが「型」です。
このような「型」がもしないと、毎回毎回、どう謝罪するかを頭の中で考えなければいけなくなります。
一から毎回考えるのは精神的にも疲労しますよね。
しかし、「型」を持つことで、それを軸に何を言うべきかを考えればいいだけとなり、だいぶ楽に。
必要なのは、大事なポイントだけ押さえて、あとは型にそうことです。
相手や立場に合わせて複数の型を作ると良い
現在は、いろんな世代が登場し、世代によって話し方を変えないと通用しない時代に。
昭和世代、ミレニアル世代、Z世代、それぞれに話す「型」があると良いそうです。
他にも、話す内容によって「型」を用意する必要も。
上から目線にならずに注意する「型」、励ましの「型」、相手にお願い事をする「型」、立場や状況に合わせて用意しましょう。
実際、年を重ねた人や場数を多く経験している人は、話の「型」が頭の中にいくつもあるから、話がうまいそうですよ。
もし、あなたの身の回りに話がうまい人がいたら、その人の話し方を参考に、「型」を作るのがお勧め。
無理やり真似るのではなく、自分に合った「型」を工夫する方が、馴染み、説得力が増すと言います。
型を作る方法
話の型を作る時に参考になるのが、小論文の書き方だそうです。
AとBの二つの案や方法があり、どちらが良いか書くとします。
下のような型が考えられます。
①「私はAだと考える」と最初に結論。
②「Bにもこうした良い点があるが、悪い点もある」と述べます。
③「Aの優れた点」をエビデンスを含めて記述。
④最後にもう一度結論。
このように、小論文には、書き方の「型」があります。
こうした小論文の「型」を参考にして使うことで、多くの話が整理でき、自分の意見をいうことができるように。
日本とアメリカの大きな違い
実は、日本は文章を書く際に、型を徹底して書くよう言われるのが少ないのです。
例えば、日本の読書感想文は、1200字などと文字数だけ決めて自由に書かせる場合がほとんど。
一方、アメリカではフォーマットがあらかじめ記載されていて、それに沿って書くよう指示があります。
どのような概要か一例を紹介すると、
①本の概要
②自分が選んだ気に入った一文の紹介
③感想
④読書前と読書後で何が変わったか
このような具合です。
こうしたフォーマットがあるから、どんな本を読んでも、自分の感想や意見を語ることができるそう。
概要をまとめる能力。
一文を選び抜く能力。
感想を簡潔に述べる能力。
読書前と読書後の違いを述べる能力。
これらが訓練されているため、自分の意見を言え、議論もうまいのかもしれません。
比較的自由に意見を主張すると思われているアメリカの方が、型を重視しているんですね。
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