みなさん、こんにちは。
いくつになっても、旅行は楽しみたいですよね。
今回紹介するのは、高齢などで身体に不自由がある人も楽しめる旅行ツアーです。
身体に不自由があるけど、施設を利用できるか。
祖父母と一緒でも、大丈夫か。
このような悩みがある人。
せっかくの旅行だから、一緒に行く相手も、自分も気を遣わずに、楽しみたいですよね。
共感する思いがある人は、紹介するユニバーサルツアーを検討してみてください。
ユニバーサルツーリズム
まずみなさん、ユニバーサルツーリズムという言葉を知っていますか。
これは、障害や年齢に関係なく、誰もが楽しめる旅行の在り方を指す言葉です。
世界では、アクセスシブルツーリズムとも言われ、浸透している考え。
これを、日本に持ってきて実践しているところがあるんです。
長野県です。
長野信州ユニバーサルツーリズム。
その特長は、年齢や国籍、障がいの有無に関わらず、自然豊かな信州のフィールド(山岳高原の観光地)を誰もが安心して楽しめるということです。
『信州型ユニバーサルツーリズム』の3つの特徴
- 1. 地域でのサポート体制の充実:旅行をサポートする個人・団体が揃っている
- 2. サポート機器の充実:「JINRIKI」「HIPPO campe」などサポート機器の充実
- 3. 信州ならではのバリア:通常はバリアであるはずの山や自然は、逆に長野県の観光資源である
観光地先の紹介:富士見高原リゾート
富士見高原リゾートは、敷地内にスキー場、ゴルフコース、庭園があるレジャースポットです。
ここには、天空のカートが用意されており、操作なしで、標高1,250mの高原まで25分間の小旅行が体験できます。
また、特長的な設備やサービスとして、以下のことが設備されています。
- 駐車場からテントサイトやトイレが近い
- 聴覚障がいや視覚障がいをもつ人に、筆談やサポートを用意
- 個別に滞在中のプランニングの相談も可能(ユニバーサルフィールドツアー)
- アウトドア車椅子「Hippo」を7台備え、施設内にて利用可能(無料)
- 介護士のスタッフ 2名
- アイサポートメッセンジャー 1名
- 介護福祉士(ツアー時、必要に応じて配備)
他にも下記のリンクからは、別の場所でのユニバーサルツアーの様子を見ることができます。
動画で見る、ユニバーサルツアーの様子
Youtube → https://www.youtube.com/watch?v=VJVa2HvZdvg
ユニバーサルツーリズムを循環させるために
お気づきでしょうが、この事業を永続的に進めるには、どうしても専門的な知識がある人・機械の操作ができる人が必要です。
写真に写っている「山道でも、車椅子を安心して操作できる人」のような役割ですね。
長野県は、このような専門人材を育成するために、信州大学と手を組み、専門的なカリキュラムを増設し、人材の育成を進めています。
これは、素晴らしい取り組みではないでしょうか。
大学での学びが、そのまま仕事につながるというわけです。
まとめ
日本は、高齢化が進んでいます。
2025年には、日本の人口の3割が高齢化になるとも言われています。
それに伴い、体の不自由な人も増えてくるでしょう。
そうなっても、旅行は楽しみたいですよね。
この取り組みが、浸透すれば、いくつになっても旅行が楽しめる。
そんな未来が来るかもしれません。
ユニバーサルツーリズム、この考えが日本の各地に広がっていくことを期待したいですね。