説得力のあるプレゼンとそうでないプレゼンの違いは何か。
今回は、プレゼンで絶対にやってはいけない「5つのミス」を紹介したいと思います。
このポイントを押さえるようにするだけで、プレゼンの伝わる力がぐっと上がるはず。
ぜひ参考にしてみてください!
メッセージが長すぎる
スライドの中で一番伝えたいメッセージは、可能な限り13文字以内で作成する方が良いそうです。
理由は、人間が一度で瞬時に理解できる文字数は、13文字だからです。
ニュースサイトのYahoo!ニュースの主要記事のタイトルも13文字を意識して作成されているそうです。
短時間で理解してもらうには、文字数の工夫が必須です。
文字数を減らすために便利なのが体言止め。
これで大半の文章はかなり短くなるはずです。
それでも短くならない場合は、漢字よりも平仮名のフォントを小さくしましょう。
なぜなら漢字は形で意味を理解できる「表意文字」。
タイトルで、ある程度の漢字さえ認識で切れば内容が分かるからです。
だからこそ、漢字の大きさはそのままに、平仮名を小さくするのが手です。
推奨フォントとフォントサイズがちぐはぐ
プレゼンの中で使われているフォントは全て同じにしましょう。
フォントが入り乱れたりすると、一気に見づらくなります。
オススメの使用フォントは「メイリオ」です。
太字にすれば安定した印象になり、細字でも洗練された印象を保てます。
表現の切り替えが一瞬ででき、利便性が高いフォントです。
フォントサイズにもこだりましょう。
スライドサイズが4:3の場合は、キーメッセージのサイズは「50」に。
16:9の場合は「100」のフォントサイズを意識しましょう。
このようにスライドサイズによって、適切なフォントサイズを見極めましょう。
また、普段と違う会場でプレゼンをする場合。
できれば、同じ大きさのスクリーンで文字の大きさを実際に確認するのが良いでしょう。
実際に見ると、自分の作ったプレゼンの見方がわかります。
実際に自分が想像していたものと違い、改善点も見えてくるでしょう。
下線・斜体・影文字の装飾が多い
見やすい情報を送るために、あえて下線などの装飾をつけているの場合は要注意。
あまり見慣れないものや見づらいものは使わないようにしましょう。
確かに一部のフォントを装飾すると、他のフォントと差別化できます。
しかし、「差別化」=「伝わる」ではありません。
必要なのは、相手の立場で見やすいかどうか。
短期間で理解できるかどうか、です。
そのためにも、実はシンプルな方がよかったりするのです。
下線は引くことで余白が減少し、読みづらくなります。
斜体もよくありません。
人は正面から見据えた文字が一番見慣れています。
斜体になった途端、解読をするような感覚に襲われてしまうからです。
影文字に至っては、本来の文字から影が延長されるため、より元の文字を認識するのに労力を必要とします。
相手が余計な労力を使えば使うほど、プレゼンの成功率は落ちます。
自分の満足ではなく、相手の理解・納得度を優先しましょう。
キーメッセンジーが下に隠れている
会議室など人の多い場所でプレゼンをする場合に意識してほしいポイントです。
人が多いと、プレゼンの下側が隠れてしまうことがあるからです。
リモートワークで、Zoomなどのツールで画面共有している場合は大丈夫です。
しかし、もし相手は会議室で大人数で見ているとしたら。
人の頭で、スライドの下部は見えない、または見えづらいですよね。
遮蔽物を予測し、キーワードは真ん中よりも上にしておく方が良いでしょう。
情報量が多すぎる
1枚のスライドは20秒以内で理解できる情報量にしましょう。
情報量が多すぎると理解するのに時間がかかります。
張り切ってプレゼンしているのに聞き手の反応が悪い、ぼうっとしている。
このような残念な状況を引き起こしたくないですよね。
これは、相手が自分の説明に追いついていないサインです。
また、スライドの途中から情報量が多くなるのも危険です。
聞き手は、どの部分を説明しているのかわからなくなってしまうと思考が停止します。
細かい情報が羅列されたスライドの説明が始まるやいなや相手の反応が悪くなる。
それは、典型的な悪例です。
ここからは、そのような聞き手の思考が止まる代表的な悪例を紹介します。
自分がしていないかチェックしてみましょう。
(ア) 長文のメッセージが書いてあり、延々と読み上げる。
(イ) 三つ以上のグラフが1枚に盛り込まれている。
(ウ) 大事な情報がたくさんあって、結論がよくわからない。
まとめ
- まず、キーメッセージは、13文字程度に。
- 大幅に増えてしまう場合は、補足する文章を箇条書きに。
- 箇条書きにする場合は、1文は40から60文字にする。
- グラフは1スライド1グラフに。
- たくさんのデータを1枚のスライドに詰め込まない。
- 詳細を話したい場合は、別の補足資料を用意する。
- 装飾はできるだけしない、シンプルなものにする。